高崎だるま®とは

商標登録第5003697号 高崎だるま®(たかさきだるま)

群馬県達磨製造協同組合(当店加盟)により「高崎だるま」の名称で平成18年に商標登録第5003697号として登録されました。 高崎だるま 特許庁のページ

平成5年には、群馬県ふるさと伝統工芸品に指定されています。

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高崎だるまの横に®『登録商標マーク』
Registeredの頭文字です。

高崎だるま®の特徴

高崎だるまの眉は「鶴」ひげは「亀」を表しています。
小鼻の部分(赤く塗られたところ)が亀の頭とも言われるようです。(黒いひげ単体で亀と言う方もおります。)鶴と亀は縁起の良い動物として古来伝えられてきました。鶴は千年亀は万年ということわざがありますが、ともに長寿で縁起の良いことです。
お腹には福入・両肩(お顔の横)には商売繁盛や家内安全などの祈願文字が発色の良い金色で筆入れしております。
当店ではお腹・肩文字・カラーなどお選びいただけるだるまのバリエーションをご用意しております。

高崎だるま®の姿(形状・モデル)

インドの僧侶「達磨大師の坐禅姿」を現しております。
達磨大師(菩提多羅・ぼだいたら)150歳(西暦378年~528年)までの長い生涯でした。
南インドの香至国(こうしこく)の国王様の三男として生まれました。出家して僧侶になりインド各地で仏教を広めました。100歳をすぎてから中国の少林寺敷地内の洞窟で9年の間、壁に向かって坐禅(座禅)をされた逸話があります。これを「面壁九年・めんぺきくねん」といいます。このように達磨大師は不屈な精神の持ち主と言い伝えられております。

だるまに手足がない理由として「面壁九年 洞窟の岩壁に向かって坐禅修行をしていたため手足が腐ってしまった。または、インドの袈裟(けさ・法衣・ほうい)の中に座禅中に手足をいれていた。など諸説があります。

どんなこと事にも負けない・初志貫徹をブレずに最後までつらぬいた強い気持ち

現代でも「面壁九年の努力が実った」など長い努力が結果に結びついた時の例えとして使います。

高崎だるまについて

旧豊岡村が発祥の地で高崎市と合併(1955年)するまでは「豊岡だるま」(約150年間)と呼ばれておりました。

豊岡村の山縣友五郎がだるま作りを最初にはじめた人物と言われます。
現在は70余名の職人が継承しています。

製造方法も当時は木型から張り子を作る製法でしたが、現代では真空成型という製法で成型されております。こちらについては「高崎だるま®の作り方」をご覧ください。

高崎だるまの代表的な赤は、開運や厄除け・魔除けの意味もあると言われており、お腹(正面)には金の文字で「福が入ってきますように」と願いを込めて「福入」・お顔の横(肩)には家内安全・商売繁盛などの祈願文字が入ります。江戸時代に天然痘(てんねんとう)が現在のコロナウイルスのように流行し、赤いものが邪気を払うと信じられていたため疱瘡除けとして求められるようになりました。
当時の達磨の目は最初から両目の瞳(黒目)が入った状態で達磨屋が販売しており、家族の安全を見守るように見開いておりました。「選挙に当選したら目を入れる」この風習(昭和30年代)にテレビでひろまり、現代のような瞳が入っていない状態での販売となりました。長い歴史の中ではそう遠くない話です。

七転び八起きおきあがりこぼしのように転んでも起き上がることから、高崎だるまは「福だるま」・「縁起だるま」・「開運だるま」などと呼ばれています。

200年以上の歴史のある高崎だるまは、戦後に塗料の進化・改良に伴いカラーバリエーション豊富な「色だるま」の販売も始まりも全国に広まりました。
風水などで知られる色のパワーの意味合い、またお洒落な達磨として大変人気があります。